トップへ トップ > 特集 > 2003年新春浅草歌舞伎
タイトル

今年も浅草に歌舞伎の季節がやってきました。
浅草公会堂にて平成十五年一月二日より「新春浅草歌舞伎」が予定されています。
もちろん、『浅草い〜とこ』では特集で取り上げます。
今年は“歌舞伎四百年”ということで記念すべき年、公演になります。
皆様に楽しんでいただければ幸いです。

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チラシ

平成十五年一月二日〜二十六日千穐楽

電話予約 12月3日(火)より
チケットホン松竹 03-5565-6000(午前10時〜午後6時)

御観劇料(税込)
一等席=8,400円 二等席=5,250円 三等席=2,100円
(学割…浅草公会堂窓口のみ発売 一等席=6,300円、二等席=4,200円)
チケット窓口
浅草公会堂/歌舞伎座/新橋演舞場/サンシャイン劇場
お問合せ 松竹演劇部 営業課 03-5550-1576

公演日程・開演時間
1月 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
午前11時 / / /
午後3時 / / /

菅原伝授手習鑑 車引
竹田出雲・三好松洛・並木千柳ほかの合作。
『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』とともに、義太夫狂言中の三大傑作とされている。
菅原道真の旧臣武部源蔵夫婦は、寺子屋をひらいて、主君の一子秀才をかくまっているが、ついに時平方に露見し、首を打たねばならなくなった。その日に入門した小太郎を身代わりに首を打つが、首実検に来た松王は、本物の秀才の首だと鑑定して帰る。喜ぶ源蔵夫婦の前に、小太郎の母千代が戻って、「お役に立ててくださったか」と言い、驚く夫婦にふたたび訪れた松王は、小太郎は自分の子であり、丞相への報恩のために、身代わりに差し出したのだと本心を語り、深い悲しみをみせる。

奴道成寺
舞台は近江国(現・滋賀県)大津・三井寺。鐘楼に隠された御宝を狙う曲者があるため、男子禁制の鐘供養。大勢の所化たちが鐘楼近くで番をしている。と、そこへ烏帽子をつけた白拍子姿の狂言師左近が「花子」と名乗り現れる。鐘を拝む代わりとして舞われる白拍子舞。しかし男であることを見破られ、今度は裁っ着け袴姿で踊り始めた。鞠唄にのっての手鞠の振りや、廓の風情を三つ面を用い、傾城・大尽・太鼓持それぞれを踊り分ける。最後は鞨鼓を打ち囃して踊りながら、花四天との立廻りの中、落ちた鐘に上がり、隠されていた御宝を手にする。

義経千本桜 川連法眼館の場
二世竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作。
義経は後白河法皇より初音鼓を下賜され、「鼓を打て」すなわち、「兄頼朝を打て」との謎をかけられる。その鼓は愛妾静御前に預けられる。鼓の皮にされた親狐を慕った子狐が奥州にいる佐藤忠信に化けて、静を守護している。二人は道行をして、義経の隠れ住む吉野山僧兵の頭領川連法眼の館にたどり着く。ところがここはすでに合戦の傷も癒えた忠信が到着していた。義経は二人の忠信がいる不審を詮議せよと静に命じる。静が初音鼓を打つと、不思議や忠信があらわれる。そして、自分は実は狐であること、鼓の皮の雌狐は自分の両親であること、子をもって知る親の恩、忠信に化けて鼓につきしたがって来たと語る。その心情に感動した義経は、自分も父義朝の非業の死や母常盤と別れている似た境遇なので同情し、大切な初音鼓を狐に与える。狐はおおいに喜び、今夜の悪僧の夜襲を告げると通力でまどわして義経を助ける。

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