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平成17年
タイトル

平成十七年も新春浅草歌舞伎が一月二日より予定されております。
『浅草い〜とこ』では今年も特集で取り上げます。
実力、容姿,人気とも歌舞伎界屈指の花形役者が正月の浅草に大集合!
これを見逃したらニッポン文化は語れない!!

演目紹介 出演者プロフィール チケットプレゼント

新春浅草歌舞伎


〜演目紹介〜
曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
あらすじ
1864(文久4年)年河竹黙阿弥作。六幕十二場から成る。奥州の大名・浅間巴之丞は、 鷹狩の帰り道に美しい巡礼娘を見染め、「ほととぎす時烏」と名づけて連れ帰り愛妾にした。正妻・撫子の母、百合の方は時烏を憎み、殺してしまう。ここまでが前半で、「時鳥殺し」と呼ばれている。今回の演目は、そこから先のお話。
江戸へ出てきた巴之丞は、亡き時烏にそっくりの吉原遊女・傾城逢州に思いを寄せる。
実は、彼女は時烏の生き別れの姉だった。もと浅間家の家臣・御所五郎蔵は、今は浪人の身だが、旧主・巴之丞の願いを知り、逢州を身請けするための金策に奔走する。五郎蔵の出奔の原因となったのは、腰元・皐月との不義が露見したからで、皐月も今は吉原女郎となっている。五郎蔵の頼みになるのは皐月しかいないのだが、皐月にはやはり浅間家の元家来で剣術使いの星影土右衛門が通っていた。五郎蔵と土右衛門は、仲之町の五条坂で宿命の出逢いをする。

みどころ
二人の侠客の惚れ惚れするような二枚目ぶりと、流麗な台詞のやりとりが何といっても一番の見せ場。自分が皐月ならどちらを選ぶか想像しながら観るのも一興。

新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし) 長唄囃子連中
あらすじ
1893(明治26)年福地桜痴作。江戸大奥で鏡ひきの行事が行われ、女小姓の弥生が獅子の曲を舞うことになった。弥生は将軍以下、並み居る人々に一礼し踊り始める。宴が進み、胡蝶の精が楽しそうに舞っていると、白頭の獅子の精が登場する。獅子の精は胡蝶の精と戯れ遊び、長い毛を振り乱しながら迫力ある踊りを披露する。

みどころ
ストーリー性は薄いが、正月にふさわしい華やかな演目。女小姓の弥生の可憐な踊りと、白頭の獅子のダイナミックな踊りを、役者が一人二役でどう演じ分けるかが楽しみ。

恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切  一幕
あらすじ
1796(寛政8)年菅専助作。近松門左衛門作「冥途の飛脚」の改作。金の運搬を請け負う飛脚問屋亀屋の養子・忠兵衛は、新町の遊女・梅川と馴染みになり、お屋敷へ届ける預り金を持って郭に来てしまった。、そこで恋敵の八右衛門と出くわし口論となる。八右衛門の兆発にのってしまった忠兵衛は、ついに預り金の封を切り、梅川を身請けする。
しかし、八右衛門が番所に訴えたため、忠兵衛は公金横領の罪でお尋ね者となってしまう。

みどころ
いなせな若者・忠兵衛の恋ゆえの悲喜劇が、上方狂言ならではの軽妙なやり取りを交えながら進んでいく。預り金の封印を切るに至るまでの気持ちの盛り上がりを、役者がどう表現するかに注目したい。


〜出演者プロフィール〜
市川 亀治郎
代数:二代目
屋号:澤瀉屋
生年月日:1975年11月26日(29歳)
市川段四郎の長男で、市川猿之助の甥。
80年7月、歌舞伎座『義経千本桜』の安徳帝で初お目見得。
83年7月、歌舞伎座『御目見得太功記』の禿たよりで、二代目市川亀治郎を名乗り初舞台。
「浅草歌舞伎」へは、5年連続6回目の出演。
片岡 愛之助
代数:六代目
屋号:松嶋屋
生年月日:1972年3月4日(32歳)
片岡秀太郎の長男。
81年12月、京都・南座『勧進帳』の太刀持で、片岡千代丸を名乗り初舞台。
92年1月、大阪・中座『勧進帳』の駿河次郎ほかで、六代目片岡愛之助を襲名。
「浅草歌舞伎」へは、9年ぶり2回目の出演。
中村 獅童
代数:二代目
屋号:萬屋
生年月日:1972年9月14日(32歳)
初代中村獅童の長男。萬屋錦之介の甥。
81年6月、歌舞伎座『妹背山』『御殿』の豆腐買の娘おひろで、二代目中村獅童を名乗り初舞台。
映画、舞台、テレビドラマ、CMにも出演し、多方面の活動で人気。
「浅草歌舞伎」へは、5年連続7回目の出演。
中村 七之助
代数:二代目
屋号:中村屋
生年月日:1983年5月18日(21歳)
中村勘九郎の次男。
86年9月、歌舞伎座『檻』の祭りの子で初お目見得。1987年1月、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の桃太郎で、二代目中村七之助を名乗り初舞台。
映画への出演など、舞台以外の多彩な活動も。
「浅草歌舞伎」へは、5年連続5回目の出演。
中村 亀鶴
代数:二代目
屋号:八幡屋
生年月日:1972年6月18日(32歳)
初代中村亀鶴の長男で、中村富十郎の甥。
76年12月、京都・南座『時雨の炬燵』の勘太郎で初舞台。
90年、国立劇場第10期歌舞伎俳優研修を終了し、1991年、中村芳彦を名乗る。
01年11月、歌舞伎座において、『戻駕色相肩』の禿で、二代目中村亀鶴を襲名。
「浅草歌舞伎」へは、7年ぶり2回目の出演。

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