トップへ トップ > 特集 > 2003年平成中村座歌舞伎公演
タイトル

今年は平成中村座が浅草寺境内にやってきます。
過去大人気だった平成中村座、今年はどんな演目でどんな演出なのでしょうか。
江戸開府四百年ということもあって大期待ですね!

平成十五年
チラシ
公演日程
松竹さまよりメッセージ
あらすじ紹介
出演者紹介
番外編


公演日程

平成15年10月2日(木)初日〜26日(日)千龝楽
昼の部:11:00〜/夜の部:16:15〜
製作:松竹
主催:松竹株式会社・フジテレビジョン
後援:台東区・浅草観光連盟
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600
10月 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26

/…10月21日の昼の部は、一般公演はございません。
※…10月12日の夜の部は、「着物で歌舞伎」の日です。


松竹様より
「平成中村座歌舞伎公演」の開催にあたって
今から3年前、平成12年11月、東京・浅草の隅田川河畔に、江戸情緒たっぷりの芝居小屋が忽然と姿を現しました。その名も、平成中村座。今から170年ほど昔の江戸時代後期の天保年間には、この浅草の町に江戸三座(中村座・市村座・森田座)と呼ばれる幕府公認の芝居小屋が建ち並び、庶民文化の拠点として、華やかな賑わいを見せていました。江戸の中村座は、中村屋(中村勘三郎家)の先祖が代々座元をつとめており、中村勘九郎とも大変由縁の深い劇場です。往時の熱気と臨場感を今に甦らせ、江戸の芝居小屋の雰囲気をそのままに誕生したのが、平成中村座なのです。
第1回公演『法界坊』は、お蔭様で、高い注目と人気を集めて大盛況となり、続けて翌年も、同じ場所にて、『義経千本桜』を上演いたし、再び大勢の方々にお越しいただきました。平成中村座の魅力は、ますます評判を呼んで、昨年はついに大阪公演を実現させ、扇町公園にて、『法界坊』『夏祭浪花鑑』に二作品をご覧いただき、無事成功を納めました。
この度は、その平成中村座が、2年ぶりに東京に戻って参ります。今年は、歌舞伎発祥の四百年、江戸開府四百年の記念の年に当たるため、浅草寺の温かいご配慮により、これまでの東京公演とは場所を変え、浅草寺の境内に於いて、劇場を設営できる運びとなりました。この節目の年に、江戸文化の中心地であり、歌舞伎の歴史にも関わり深い浅草のシンボルである浅草寺にて公演を催せますことは、これに勝る喜びはございません。
平成中村座は、期間限定の仮設劇場ですが、江戸の芝居見物を彷彿とさせるような親しみやすい構造が特徴です。座椅子でゆっくり観劇できる平場の「松席」をはじめ、贅沢気分に浸れる「お大尽席」、定式幕の内側で舞台の裏側まで楽しめる「桜席」など、様々に趣向を凝らした座席のみならず、舞台と客席の近さ、俳優との親近感、そのいずれを取っても、歌舞伎の魅力を存分に堪能していただける素敵な演劇空間となっています。
本年10月の公演では、昼の部に、通し狂言『加賀見山再岩藤』を上演いたし、夜の部では、『弁天娘女男白浪』、『本朝廿四孝』、『人情噺文七元結』の三狂言をご覧に入れます。いずれの演目も、古風でかつ新鮮な平成中村座の舞台に相応しい名作傑作揃いです。江戸歌舞伎の息遣いはもとより、熱気と活気、美しさに力強さ、そして奥深さまで、たっぷり体感し、共感していただけますよう鋭怠企画いたしました。
中村勘九郎、中村福助、中村扇雀、板東 弥十郎、片岡市蔵、中村七之助など、平成中村座お馴染みの顔ぶれが一堂に揃い、夢がいっぱい詰まったこの芝居空間から、より深く、より面白く、より洗練された、充実の舞台をお届けします。
歌舞伎の原点に立ち返った当公演は、歌舞伎の新たな可能性を探り、そして再創造にも繋がる大変意欲深い大切な試みです。本年、浅草寺境内にて開催されます舞台は、再び感動と興奮を呼び起こし、劇界の話題を集めるに違いないと確信し、期待いたしております。
歌舞伎発祥四百年、江戸開府本百年を寿ぐ、画期的なこの「平成中村座歌舞伎公演」に、ぜひご期待下さい。


あらすじ
通し狂言
加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)骨寄せの岩藤
河竹黙阿弥作 串田和美演出
容楊黛作の人形浄瑠璃を原作とした人気演目「加賀(かが)見山(みやま)旧錦絵(こきょうのにしきえ)」という芝居の後日譚として作られた。そこで、まずは、「加賀見山旧錦絵」のあらすじをおさらい。

大姫は婚約者が亡くなったため出家を決意。出家の折に使う朝日尊像を中老の尾上に預けた。局の岩藤は町人の娘の尾上が大姫に信頼させているのをねたみ、ことあるごとに尾上にいやがらせをする。あるとき岩藤は尾上が預かっていた蘭奢侍の銘木を盗ませ、代わりに草履を入れておき、皆の前で、その草履で尾上を打ちすえる。岩藤の仕業と察したものの、蘭奢侍の銘木を盗まれたことで申し開きもできず打たれるままになっていた尾上は、自室で岩藤の悪事(実は家老と組んで、お家のっとりを企んでいた)を書き残し、自害して果てる。すべてを知った尾上の侍女のお初は主人の復讐を誓い、仇を討つ。お初は功績を称えられ、二代目尾上に取り立てられる。

ここからが本題、「加賀見山再岩藤 骨寄せの岩藤」のあらすじです。

多賀百万石の当主・多賀大領の側室・お柳と、その兄の望月弾正(実は弾正とお柳、兄妹とは仮の姿で、本当は夫婦)は御家横領を企んでいた。そんなこととは知らない正室の梅の方は、お柳と遊行にふける大領に心を痛めつつ、お家に大事が起こらなければいいと案じていた。というのも、5年前にお家のっとりを企んで成敗された岩藤が、あの世で逆恨みしているのではと、まことしやかに噂されていたからだ。忠臣・花房求女も大領の放埒をいさめるが、反対に不興を買い、そのうえ家宝の香炉紛失(本当は弾正一味の陰謀・弾正の手下の蟹江一角に奪われる)の咎も負わされて追放され、浪人の身の上になってしまう。

さて、ここは多賀家の馬の死骸を捨てる馬捨場。この荒れ地に、岩藤は野ざらしで捨てられていた。岩藤を討ったお初は二代目尾上となり、姫様づきの中老に昇格していた。初代・尾上の墓参りを終え、岩藤を弔おうと念仏を始めると、なんと散らばっていた白骨が寄り集まり、やつれ果てた岩藤の姿になって恨み言を言うではないか。いったんは尾上の持っていた朝日尊像の威力に負けて消え去るが、やがて岩藤の亡霊は元の局の姿に復活を遂げると、桜満開の春景色の中を、ふわふわと宙を舞い、多賀家の御殿の方へと去るのだった。(骨が集まり岩藤の姿になるシーン、そして花の山での宙返りはこの歌舞伎の見せ場。ご注目ください!)

求女の下僕・鳥井又助が主人の帰参を願って下館へやってきた。その又助に、蟹江一角がお柳暗殺をもちかけ、刀を手渡す。当然ながらすべては悪の陰謀で、渡された刀は実は求女の所持品、さらに一角は正室お梅の方の提灯を細工し、お柳の方に見せかける。そうとは知らない又助は、浅野川の河畔で、提灯の印をたよりに駕籠に白刃を突っ込んで逃げる。こうしてお梅の方は殺され、現場には求女の紋の入った刀が残されたのだった。

奥方の守護を怠った罪で、お梅の側近だった者が入牢となった。悪人一派が次に狙いを定めたのは、病身の姫君に献身的に仕えている尾上だった。 上使としてやってきた弾正は、実は尾上こそが御家横領を企む張本人と決めつけ尾上に詰め寄るが、そこで怪異が起こった。岩藤の亡霊があらわれ、尾上を「不忠者!」とののしり、草履で打ち据えたのだ(「加賀見山旧錦絵」の草履打ちのシーンを彷彿させます)。しかし、尾上が鬼子母尊像を差し付けると、岩藤の霊は白骨と化して消えうせる。

鳥井又助にかくまわれている求女は病にふせっていた。求女を愛する又助の妹おつゆは、薬代のために苦界へ身を沈める決心をする。それを聞いて、全快したら必ず請け出して女房にすると約束する求女。
しみじみとしているところに、浅野川の岸で拾ったという刀を持って家老の安田帯刀がやってきた。お柳暗殺の手柄で主人の帰参がかなうのか、と喜ぶ又助に、知らされたのは死んだのはお梅の方だったという事実。主人によかれと思ってしたことがとんだ過ちだったと知り、切腹する又助。求女の御家帰参、妹弟の行く末も請け合うという帯刀の言葉に安堵し、又助は息絶えた。

やがて悪事は露見し、正気に返った大領は、弾正・お柳夫婦を成敗する。また、岩藤の霊は、恨みのある尾上を取り殺そうと襲いかかるが、大領が鬼子母尊像を持ってあらわれると、たちまち骸骨となりバラバラになって消えうせた。こうして多賀家には平和が戻ったのだった。

弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋見世先の場
稲瀬川勢揃いの場

河竹黙阿弥作
鎌倉の呉服商・浜松屋。そこへ振袖姿の武家の娘とおぼしき美しい娘が、若党四十八(よそはち)を連れてやってくる。婚礼の準備ということで振袖や帯地などを選び始めるが、娘は自分の懐から緋鹿子を取り出し、店の品物に混ぜては再び懐へしまった。万引きと見て取った手代と番頭は、娘の懐から緋鹿子を取り上げ、寄ってたかって娘を打ち叩いてしまう。そこへ帰ってきた浜松屋の倅・宗之助が止めに入った。騒ぎのもとの緋鹿子は、山形屋で買ったもの、確かに符丁も付いており勘定書もある。反論をすることの出来ない店の衆に四十八は、「娘は二階堂信濃守の藩中・早瀬主水の娘。婚礼間近の娘を万引き呼ばわりするとはとんでもない」と、まくしたてる。さらに娘の額に付いた疵を盾に、百両の詫び金を要求。やむをえず浜松屋の主人が差し出した百両を受け取り、店を去ろうとする二人。と、店の奥から二人を呼び止める声が。声の主は二階堂信濃守の用人・玉島逸当(たましまいっとう)と名乗る立派な侍。逸当は早瀬主水なる侍は藩中にはおらず、二人がニセモノで、しかも娘は男であると見破る。問いつめられた娘は「もう化けちゃいられねえ」と本性を現す。なんと武家の娘とは真っ赤な偽り、大盗賊日本駄右衛門の子分・弁天小僧であり、連れの四十八は同じく子分の南郷力丸であった。二人は啖呵を切って居直り(ここでの「知らざア、いってきかせやしょう」という弁天小僧の名セリフはあまりにも有名)、騙し取った百両は返すものの、額の疵の薬代として改めて二十両をせびり取る。たったの二十両では納得のいかない弁天小僧だが、上座の侍を気にする南郷に促され、浜松屋を後にする。実は玉島逸当と名乗った侍は、二人にとっての親分・日本駄右衛門。駄右衛門は浜松屋からお礼のもてなしを受けることとなり、奥の間へ案内されて盗賊の本性をあらわす。

しかし、ついに、日本駄右衛門、弁天小僧、南郷力丸の三人に、忠信利平、赤星十三郎を加えた五人の白浪(盗賊のこと)に追手が迫る。五人は満開の桜が美しい稲瀬川の土手に勢揃い、一人ずつ名乗りを上げ、捕手たちに立ち向かう。

本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
奥庭狐火の場
6人の合作による全5段ものの浄瑠璃がモチーフとなっている作品で、「奥庭狐火の場」は4段目にあたる。複雑な話なので、ここでは関係のある場面のみを紹介。ちなみに主人公の八重垣姫は、歌舞伎の「三姫」のうちの一つ。

長尾謙信息女の息女・八重垣姫は、いいなずけの武田勝頼の菩提を弔って暮らしていた。そんな時勝頼に瓜二つの花作り蓑作という男が長尾家に召抱えられ、姫は一目で恋に落ち、腰元の濡衣に仲を取り持ってくれるように頼む。

実はこの蓑作は本物の勝頼。死んだのは濡衣の恋人で、勝頼の身代わりとなったのだ。濡衣は姫の本心を確かめた末に、実は蓑作こそ勝頼その人であることを明かし、姫に武田家の家宝「諏訪法性の兜」を盗み出してほしいと頼む。一方、長尾謙信はすでに蓑作が勝頼であることを見破っていた。将軍暗殺の真犯人が見つからないときは、互いの息子を殺して差し出す、と勝頼の父・武田信玄と約束していた謙信は、家来の白須賀六郎と原小文治を追っ手に差し向け、勝頼を殺してしまおうとする。

それを聞いた八重垣姫は奥庭に行き、なんとか追っ手よりも先に勝頼にその事を知らせようと気をもむが、諏訪湖は凍っていて船も出せない。もはや神仏にすがるしかないと、一心不乱に「諏訪法性の兜」に祈る。すると兜を守護している諏訪明神の使い・狐の力が姫に宿る(狐がとり付いた姫の、人間から狐への変化に注目!)。凍った湖上を飛ぶがごとく、姫は勝頼のもとへと急ぐのだった。

人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
三遊亭円朝口演 榎戸賢治作 落語三遊派宗家監修
左官の長兵衛は腕のいい職人なのだが、賭け事好きがたたって、このままでは年を越せそうにない。女房のお兼との夫婦喧嘩も絶えず、見かねた娘のお久は、吉原の大店「角海老」にひとり駆け込み、身を売って父親の借金を返し、夫婦仲良く暮らして欲しいのだと訴える。「角海老」の女将・お駒は、お久の親思いの気持ちに感じ入り、長兵衛を呼びつける。こんこんと意見をしたあと、お久の孝行に免じて金を貸すというお駒に、今日を限りに酒も博打もやめ、一生懸命に働いて必ずお久を迎えに来ると誓う長兵衛。

ところが、長兵衛は、五十両を借りて帰る途中の吾妻橋で、店の掛け金五十両を、集金した帰りに無くしてしまったという商家の手代、文七と出会う。「生きては帰れない。死んでおわびするしかない」と川に飛び込もうとする文七を止め、「命には代えられない」と、娘が作ってくれた五十両をやってしまう。

さて、このいきさつをお兼は信じない。夫婦喧嘩で大騒ぎのところへ文七が、昨日の礼にと主人を伴ってやってきた。文七がなくしたと思っていたお金は、文七が集金に行った先で碁を打っていて忘れてきたものとわかったのだ。さらに文七の主人の計らいで、娘のお久は身請けされ、元結の店を開く文七のもとへ嫁ぐことになる。


出演者
中村勘九郎(なかむらかんくろう)五代目(屋号・中村屋)
昭和30年5月30日生まれ。父は十七代目中村勘三郎。昭和34年4月、五代目中村舞踊まで、歌舞伎のあらゆるジャンルに熱心に取り組んでおり、立役から女形まで幅広く演じて充実した演技を見せている。中でも、『鏡獅子』をはじめ、父勘三郎の当り役であった『髪結新三』などは、高い評価を受けている。常に観客との関係を大切にしており、東京・渋谷での斬新な舞台が絶賛されている「コクーン歌舞伎」や、一昨年上演された野田秀樹脚本・演出による『野田版 研辰の討たれ』などで、新たな歌舞伎ファン層を広げている。今最も注目度の高い俳優の一人である。
「平成中村座」へは、4回連続の出演となり、今回は、『加賀見山再岩藤』で多賀大領と鳥井又助と岩藤の霊の三役、『弁天娘女男白浪』で忠信利平、『人情噺文七元結』で左官長兵衛を演じる。
中村福助(なかむらふくすけ)九代目(屋号・成駒屋)
昭和35年10月29日生まれ。父は中村芝翫。昭和42年4月、五代目中村児太郎を名乗り、歌舞伎座『野崎村』の庄屋の倅で初舞台。平成4年4月、歌舞伎座において、『金閣寺』の雪姫、『娘道成寺』の花子で九代目中村福助を襲名。天性の美貌と気品漂う華やかさを持ちあわせ、平成の歌舞伎を代表する女形として、人気と注目を集めている。古典から新作まで、積極的な舞台が続いており、『新世紀累化粧鏡』での三役の熱演、「コクーン歌舞伎」『三人古三』など、話題の舞台に数多く出演し、いずれも優れた成果を挙げている。
「平成中村座」へは、4回連続の出演となり、今回は、『加賀見山再岩藤』でお柳の方と二代目中老尾上の二役、『本朝廿四孝』で八重垣姫、『人情噺文七元結』で角海老女房お駒を演じる。
中村扇雀(なかむらせんじゃく)三代目(屋号・成駒屋)
昭和35年12月19日生まれ。父は中村雁治郎。昭和42年11月、中村浩太郎を名乗り、歌舞伎座『紅梅曽我』の箱王丸で初舞台。平成7年1月、中座において、『本朝廿四孝』の八重垣姫、『曽根崎心中』の徳兵衛で三代目中村扇雀を襲名。父雁治郎ゆずりの可憐な美しさと、折り目正しい演技には定評がある。また、女形のみならず、立役を演じる機会も多くあり、二枚目役も手堅くこなしている。関西歌舞伎の薫陶を受け継ぐべく、父とともに様々な上方狂言に出演する一方、『小笠原騒動』『鏡山緑勇繪』など、意欲的な新しい舞台への挑戦も続いている。
「平成中村座」へは、2年連続、3回目の出演となり、今回は、『加賀見山再岩藤』で花房求女、『弁天娘女男白浪』で赤星十三郎、『人情噺文七元結』で女房お兼を演じる。
板東 弥十郎(ばんどうやじゅうろう)初代(屋号・大和屋)
昭和31年5月10日生まれ。父は初代板東好太郎。昭和48年5月、板東弥十郎を名乗り、歌舞伎座『奴道成寺』の観念坊で初舞台。大柄な容姿を生かし、スケールの大きい立役として様々な役柄で存在感を発揮している。特に、近年の活躍はめざましく、『鈴ヶ森』の幡随院長兵衛や、『俊寛』の瀬尾など、初役、大役への挑戦が続いており、東西の舞台でますます活躍の場を広げている。東京・渋谷での「コクーン歌舞伎」や、四国・琴平の「こんぴら歌舞伎」などにも出演して、評価を得ている。
「平成中村座」へは、4回連続の出演となり、今回は、『加賀見山再岩藤』で望月弾正と安田帯刀の二役、『弁天娘女男白浪』で日本駄右衛門、『人情噺文七元結』で和泉屋清兵衛を演じる。
片岡市蔵(かたおかいちぞう)六代目(屋号・松島屋)
昭和33年12月12日生まれ。父は五代目片岡市蔵。昭和37年4月、片岡幸一を名乗り、歌舞伎座『助六由録江戸桜』の兎で初舞台。昭和44年11月、歌舞伎座『助六由録江戸桜』の茶屋廻り金太で六代目片岡十蔵を襲名。平成15年5月、歌舞伎座において、『実虚物語』の瀬尾などで六代目片岡市蔵を襲名。敵役や道化役をはじめ、個性的な充実した演技で常に舞台を引き締め、芝居に厚みを出しており、徳難い存在となっている。『源氏店』など、父の当り役にも積極的に挑戦し、好評を博している。
「平成中村座」へは、3年ぶり2回目の出演となり、今回は。『加賀見山再岩藤』で蟹江一角、『弁天娘女男白浪』で南郷力丸、『人情噺文七元結』で鳶頭伊兵衛を演じる。
中村七之助(なかむらしちのすけ)二代目(屋号・中村屋)
昭和58年5月18日生まれ。父は中村勘九郎。昭和62年1月、二代目中村七之助を名乗り、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の桃太郎で初舞台。二つ違いの兄勘太郎とともに、幼年時から、積極的に歌舞伎の舞台への出演を続けており、細面の美形の若女形から、最近は立役を演じる機会も増え、ますます目が離せない存在になっている。気鋭の若手が集う「新春浅草歌舞伎」では『鈴ヶ森』の権八や『奴道成寺』の狂言師左近などの大役を見事に演じて、喝采を浴びた。
「平成中村座」へは、2年ぶり2回目の出演となり、今回は、『加賀見山再岩藤』で又助妹おつゆ、『弁天娘女男白浪』で弁天小僧関之助、『人情噺文七元結』で手代文七を演じる。
板東新悟(ばんどうしんご)初代(屋号・大和屋)
平成2年12月5日生まれ。父は板東弥十郎。平成7年7月、板東新悟を名乗り、歌舞伎座『景渚』の敦盛嫡子保童丸で初舞台。『鏡獅子』の胡蝶を行儀よくつとめるなど、真摯な姿勢が好ましい期待の若手花形である。今後の活躍が大いに期待されている。
「平成中村座」へは、今回が初出演となり、『人情噺文七元結』で娘お久を演じる。


番外編

平成中村座へは時代屋人力車で!!

平成中村座御用達の時代屋人力車を
ご利用いただくともれなく
「平成中村座木札」を差上げます。

時代屋オリジナルにつき数に限りが
ありますのでお早めにご予約ください。

木札
懸賞コーナーにて「平成中村座木札」
3名様にプレゼントもあります!
プレゼント応募はこちら!


只今、芝居小屋を浅草寺裏に建設中!

写真
2003/9/13撮影
写真 写真
「急ピッチで進む中村座歌舞伎小屋」2003/9/18撮影


2000年の特集2001年の特集

無断転載をお断りします!

copyright